2020年9月14日放送のあさイチで「箸」について特集。
箸の持ち方や嫌い箸などのマナーから選び方、マイ箸、変わり種の箸など盛りだくさんだった内容をまとめました。
箸のマナー
箸の持ち方の種類
箸の持ち方を研究している愛知みずほ短期大学の上原正子客員教授によると、箸の持ち方は6種類に分けられるそうです。
●箸にぎり型
ぐーで握るように持つ。
●箸交差型
クロスする。
●母示支え型
親指と人差指の2本で持つ
●示中支え型
人差指と中指の2本で持つ。
●薬小揃え型
薬指と小指で下の箸を支える。
●伝統型
上の箸を親指・人差指・中指の3本で持つ。
伝統型は親指の位置が支点、人差指の指先が力点、箸の先が作用点となり、いわゆるテコの原理で力がうまく伝わります。
全ての動きがスムーズで疲れにくく、体に無理なく姿勢良く持つことが出来ます。
伝統型の箸の持ち方の練習
箸の持ち方の練習についてマナー講師の諏内えみさんが教えてくれました。
1)1本の箸を鉛筆を持つように親指・人差指・中指の3本で持つ
2)1本だけで上下に動かす練習をする
3)親指の付け根の隙間にもう1本の箸を挿し込む
4)2と同じく、上の箸だけを動かす(上下の箸がカチカチと合わさればOK!)
※子供に箸の持ち方を練習させる場合
1)器を2つ用意する
2)1つにはメイク用のスポンジを小さくカットしたものや、つるつる滑るドングリ・大豆・小豆などを入れておく。
3)箸を使い、それらをもう1つの空の器に移動させる
親も一緒に競争しながら練習することで、楽しみながらチャレンジ精神も出てきて効果大です。
嫌い箸
箸のマナーとしてやってはいけないとされる嫌い箸について9種類紹介されました。
●刺し箸
料理に箸を突き刺して食べる。
料理が崩れてしまったり、火の通りを確認しているようで失礼にあたります。
●もぎ箸
箸先に付いた米粒などを口でもぎ取る。
●迷い箸
いろいろな料理の上に箸を動かす。
だらしない印象を与えます。
●寄せ箸
箸で器を手前に引き寄せる。
箸は料理を掴むものです。
●渡し箸
食事の途中で器の上に橋を渡しておく。
口の中に入れる箸先が目立ち、転がって落ちてしまう可能性があります。
箸置きがない場合はお盆の端に立て掛けたり、箸袋を折って箸置きにしましょう。
●ねぶり箸
箸先をくわえて舐める。
●探り箸
料理の下に箸を入れて食べたいものを取る。
せっかくの盛り付けを崩してしまいます。
●涙箸
箸先から汁を落としながら食べる。
見栄えが良くなく、テーブルや服を汚してしまいます。
●移し箸
自分の箸と相手の箸で料理を渡す。
火葬の後のお骨の引き渡しを連想させます。
箸の選び方
親指と人差指をL字型に開いて、親指と人差指を結んだ距離を「ひとあた」と呼びます。
その1.5倍の長さ(ひとあた半)が自分に合った箸のサイズです。
ちなみに、
男性用箸の平均は23.5cm。
女性用の箸の平均は21.5cm。
形や材質もいろいろなので実際に持ってみて選ぶことが大切です。
ちなみに一番人気のある形は八角形の箸。
角度がやわらかく、持ちにくいと感じる人が少ないそうです。
●メニュー別箸
・刺身箸

先端が四角い「先角仕上げ」でしっかり掴むことが出来ます。
・パスタ箸

箸先がねじれており、パスタが絡んで麺を潰すことなくスムーズに食べることが出来ます。
・焼き魚箸

箸先が極細で小さな骨まで取りやすくなっています。
箸のお手入れ方法
箸は柔らかいスポンジで洗います。
硬いスポンジでゴシゴシ洗ってしまうと箸に傷がついてしまいます。
また、つけおきは箸が膨張してしまう可能性があるので避けましょう。
乾かし方は横に置いて水分を飛ばすのがベスト。
縦置きする場合は箸先を上に向けてください。
箸先を痛めないことが大切です。
マイ箸
新しい生活様式ではマイ箸が注目を集めています。
●ポケバシ
組み立てられるコンパクトな箸。
外出時に便利です。
●振り出し銀箸
箸が飛び出します。
番組で紹介されていたものは高級品。

●箸袋
可愛い箸袋も人気です。
持ち帰り箸
外食で使った箸を持ち帰る「持ち帰り箸」も人気。
衛生的かつエコだと広がりを見せています。
持ち帰り箸の取り組みを始めた企業では、ホテル・レストランなど約500か所に合わせた箸を考案。
食べるシーンに合うように、門出のお祝いなら桜の木、結婚式や同窓会など絆を大事にしたい時は固い黒檀の木を使うなどしています。
また自然災害による倒木や間伐材を使ったり、箸箱にはサトウキビのしぼりかすや牛乳パックを使ったりなど環境面に配慮した取り組みも。
おもしろ箸
最後に変わり種の箸も紹介されました。
●箸置きがいらない箸
箸先が浮くようになっており、箸置きがなくても箸先がつかず衛生的。
●あえて曲がる箸
箸先がやわらかく曲がる素材で、あえて食べづらい箸。
ダイエット効果があると人気です。
●食べられる箸
食べられるイグサが原料。
●かる〜い箸
あすなろが原料の軽い箸。
年配の方におすすめです。
●折れたバットから作った箸
まとめ
あさイチの箸特集についてまとめました。
箸の持ち方についてはSNSでたびたび論争になっていますが、伝統的な持ち方には使いやすい理由があったんですね。
種類もいろいろあるので、自分に合ったお箸を探してみてはいかがでしょうか^^
その他あさイチの人気記事です↓

