2020年8月19日放送のあさイチで集中力について紹介されました!
公立諏訪東京理科大学教授・篠原菊紀さんを中心に専門家の方からたくさんのことを学びましたよ。
集中力
家事に集中するには目をつぶること&やることリストが効果的
早稲田大学教授・枝川義邦さんが教えてくれました。
ポイントはワーキングメモリの整理。
ワーキングメモリとは短時間に情報を保持して処理する能力で、
最近の新しい生活様式ではワーキングメモリがあふれがち。
集中力が無くなっている人が多いとのこと。
このワーキングメモリを整理することで集中力がアップします。
解決策は以下。
●3分間目をつぶって呼吸に集中する
ワーキングメモリの整理には、リラックスする時間を作ることが効果的。
3分間目をつぶってみましょう。
情報の8割は目から通じて入ってくるので、目をつぶることで勝手にワーキングメモリを整理してくれます。
3分取れなくても、もっと短い時間でも効果はあります。
●やることリストを作る
ワーキングメモリの無駄遣いをなくすには、やるべきことの”見える化”が有効。
やることリストを作りましょう。
1.リストは1つにまとめる
思いつくたびにバラバラにメモすると、どこに書いたか思い出す時にワーキングメモリを余計に使ってしまいます。
例えば冷蔵庫のメモだけにまとめて書くなど、決まった場所1つに書いていきましょう。
2.時間の流れに沿って書く
優先順位の高いものから書きがちですが、家事に関しては1日の時間の流れの中でいろいろなものをこなしていく作業なので、”時間”を意識して時系列で書きましょう。
3.できるだけ具体的に書く
例えば「電話する」だけだとワーキングメモリを使って「何時に誰に」といったことを覚えておかなければなれいません。
「いつ、誰に電話する」か具体的に書きましょう。
4.仕事とプライベートを分けない
仕事とプライベートを分けると、優先順位を考えるときなどにワーキングメモリを使ってしまいます。
まとめて書きましょう。
うっかりミス防止には指差し確認
人は目に入ったすべての情報は処理できません。
特に鍵をかけるなど習慣になっていることは見ているようで見ていないものです。
●指差し確認
効果的なのは指差し確認。
- 鍵をかける時は鍵を指差す
- エアコンを消した時はエアコンを指差す
など、忘れがちな行動は指を差して確認すると良いでしょう。
子供の集中力アップには環境作りと付箋を使った学習計画が効果的
子供の集中力アップについては教育アドバイザーの小川大介さんが教えてくれました。
子供の集中力は数分で切れてしまいます。
切れることを前提で対策をしていくことが大切です。
●集中しやすい環境を作る
タイプによって環境を買えるのがおすすめ。
・キョロキョロしがちな子
余計な物を視界に入れないことが大切。
目の反応がとても良いので、リビングで勉強する時にも家族が前を通るなどは控えましょう。
またノートを取る時はしっかり行間を空けてよく目に飛び込むようにしたり、選ぶテキストも2色刷りなどで色をうまく使ったものを使うと集中力が上がります。
・すぐにおしゃべりをする子
物音で集中が切れやすいので1人部屋向き。
言葉の感覚が鋭く耳が良いので、家族の声などをシャットアウトした方が良いです。
読み聞かせや音読など、意識的に言葉を使うことで記憶力も上がります。
・モゾモゾ動く子
じっと座ると集中しにくいので、好きな姿勢で勉強させてあげましょう。
このタイプは体の反応の敏感さが高いので、じっと座っていると逆に集中力が切れてしまいます。
椅子の上で回ってみたり鉛筆を回してみたりなどしていても注意せずそのままにしてあげましょう。
●学習計画を付箋で作る
学習の計画表を書くより、「今日は何やる?」とおしゃべりしながら付箋に見やすく書くのが効果的。
まず紙に
- やることゾーン
- 終わったゾーン
のスペースを設けて、そこにその日のやることを書いた付箋を貼っていきます。
例えば
- 計算ドリル2ページ
- 英単語10個暗記
- ゲーム30分
などと書いた付箋をまずはやることゾーンに貼り、終わったら「終わったゾーン」に移していきます。
こうして頑張った結果が目に見えることで達成感や満足感、安心感が得られます。
中村太地棋士は立ち上がる&アロマオイルで集中力アップ
棋士の中村太地さんの集中力アップ法。
●立ち上がる
集中が切れた時は立ち上がって散歩したりしてリラックスし、集中し直しています。
●アロマオイル
ハンカチにアロマオイルを垂らし、ここぞというときに香りを嗅いで集中しています。
ローズマリーには集中力と記憶力をアップさせる効果があります。
●勉強法
1.短時間でコロコロ教科を変える
算数の後に社会、社会の後に国語、国語の後に・・・というよりコロコロ教科を変えることにより気分転換になって休憩もそれほど取らずに集中できたそうです。
将棋の時間を入れるなどご褒美も入れていました。
脳科学の専門家によると、1つの教科をダラダラ続けるより、教科を分割して翌日・1週間後・1月後など繰り返し勉強することで記憶が定着するそうです。
2.嫌いな教科もすきになったつもりでやる
嫌いなことでも「楽しかった」「面白かった」と声に出したりすると集中力がアップ。
親の声がけも効果的で、
始めただけでも「お、すごいね」とか、「あとはここだけだよ」など声をかけてあげるとやる気が出てきて集中力もアップします。
集中力アップのツボ
集中力アップのツボについて、帝京平成大学の久嶋達也教授が教えてくれました。
●三叉神経のハリ治療
三叉神経に微弱の電流を流すと前頭前野の血流量がアップすることが分かっています。
ハリ治療は家庭では難しいので、以下のツボ押しを先生が教えてくれました。
●前頭切痕(ぜんとうせっこん)のツボ
眉毛の一番内側の生え際から1cm外側のくぼみ。
眉毛をつまむように、押すとデコボコした場所があります。
ここから三叉神経が頭の天辺まで走っているので、このツボを押すと鍼治療と同様の効果が得られます。
具体的には親指を前頭切痕に当て、机に肘を置いて頭の重さを親指にかけます。
目やおでこの奥にジーンとした感覚があります。
15秒を1日2〜3回が目安です。
集中力アップにオノマトペ
電気通信大学の坂本真樹教授によると、
言葉のオノマトペの音と動作や感覚は直接結びつくとのこと。
これを利用し、AIも使って場面ごとに集中力アップにつながるオノマトペを探しました。
●暑くて何もしたくない時に立ち上がるには・・・
「よいしょ」はNG。
AIが分析すると、落ち着いた、柔らかい、弱々しいなどの印象が強くなってしまいます。
気分良く立ち上がるためのオノマトペは、「やいっ」「やあ」など。
爽やかに・動的に・シャープになり機敏に立ち上がることができます。
●喧嘩の後に気持ちを切り替えるには・・・
喧嘩の後に「イライラする」という言葉は不快・鬱陶しいなどの印象が強くなってしまい、余計に集中力がガタ落ち。
気持ちを切り替えるには「きゃぱきゃぱ」が効果的。
「か行」は機敏さが現れ気分が切り替わります。
まとめ
集中力特集についてまとめました。